無印良品が発行する文庫本シリーズ「人と物」は、無印良品の視点でこれからも大事に読みつぎたい人物を取り上げ、言葉によって残された「人」とその人が大切に使っていた「物」を組み合わせて、一人ずつ一冊に編集する短編アンソロジーです。

無印良品が初めて出版社として刊行する書物でもあり、無印良品らしい3行コピーの帯巻きや、ダストカバーをつけないシンプルな装丁など、細部までMUJIらしさを追求しました。
シリーズ共通で、巻頭には著者がたいせつにしていた形見の品の写真8点を収録しています。この「くらしの形見」と名付けたコーナーでは、柳宗悦の名刺、花森安治の目覚まし時計、小津安二郎の表札、など人を物語る愛用品とそれにまつわるエピソードを紹介しています。
