EDITHON | フィリップ・ワイズベッカー「HANDMADE」展

EDITHON

2022.04.25

イベント フィリップ・ワイズベッカー「HANDMADE」展

出版レーベル全体の企画・編集をディレクションしているBONBOOKより、フィリップ・ワイズベッカーの日常を取材した『ホモ・ファーベル』を刊行します。その出版を記念して、フィリップ・ワイズベッカー「HANDMADE ハンドメイド」展が開幕しました。生活のなかの芸術をテーマにアートを展示販売する無印良品の「Life in Art」プロジェクトの一環として、銀座店6階のギャラリーでお披露目します。

フィリップ・ワイズベッカーの作品といえば、くらしの道具や身近なモチーフを描いたドローイングや油彩。紙や筆記具にこだわり、淡い色彩と定規の線で描くシンプルな造形は、世界中にコレクターがいます。今回は、はじめて「家具」がテーマの展覧会。会場となるATELIER MUJI GINZAには、必要に応じて作ってきた「自作の家具」が展示販売されています。アートディレクターの葛西薫さんが「足の着地がとてもいい」と絶賛したスツールは、販売用に20脚の限定で忠実に複製されました。ほかに、ドローイング作品、家具のスケッチ帖、パリのアトリエを収録した映像など、心地よい距離を空けて配置されています。

この企画展は、生活と創作が分かち難く結びついているワイズベッカーの日常を空間に展開しています。自作の家具で囲まれたパリの住居とアトリエを舞台に、起床から帰宅までの1日を記録した新刊『ホモ・ファーベル』は、とくべつな演出をせずに、たんたんと流れるドキュメンタリー映像のような仕立て。多くを語りたがらなかった本人の言葉は、「日常を組み立てる」と題したあとがきに濃縮しました。

展覧会のオープン前夜には、残念ながら来日できなかったワイズベッカーのいるパリと東京を中継でつなぎ、『ホモ・ファーベル』の発起人で編集者の櫛田理、過去にワイズベッカーの作品集などを手がけ、本書の帯文も寄稿してくださったアートディレクターの葛西薫さんを交え、3者によるトークイベントを実施しました。録画映像は、ATELIER MUJI GINZAのInstagramから無料で視聴することができます。

撮影:宮本敏明

フィリップ・ワイズベッカー「HANDMADE」展

会期 2022年4月22日(金)- 6月26日(日)
時間 11:00 - 21:00
会場 無印良品 銀座 6F ATELIER MUJI GINZA Gallery
主催 株式会社良品計画
企画協力 貴田奈津子(Bureau Kida)、藤城成貴
写真 宮本敏明
グラフィックデザイン 東川裕子
後援 在日フランス大使館 / アンスティチュ・フランセ日本、ヴィラ九条山
協力 櫛田理(株式会社EDITHON)、図書印刷株式会社

トークイベント登壇者

フィリップ・ワイズベッカー
葛西 薫 (アートディレクター)
櫛田 理 (編集者 / 株式会社EDITHON 代表)
※モデレーター: 永田貴大 (株式会社良品計画 企画デザイン室 ディレクション課)

トークイベントの記録動画

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