出版
TARABOOKSと作った絵本『みなそこ』を刊行します。
南インドの出版社TARA BOOKS (以下、タラブックス)の全面協力で、ハンドメイドの絵本『みなそこ』が誕生しました。
エジソンのチームが企画・翻訳・編集・装丁など一冊全体を手がけました。原書の「The Deep」(TARA BOOKS / 2020)のエッセンスを生かしつつ、日本語版ではブルーの色味から造本設計まで、じつにたくさんの変化を遂げて、二つと同じものがない絵本に仕上がりました。
タラブックスは、1994年の設立以来、インドに古くから伝わる土着の芸術を取り上げ、民俗画家たちの作品を初めて本にしたパイオニアと言えます。タラブックスは内容から印刷や製本まで、すべて自分たちで行います。今回も、再生コットンの紙を漉き、紙を染め、シルクスクリーンで印刷。仕上げは、糊を一切使わない手製本。本をつくるすべてのプロセスが、インドの小さな工房にいる職人たちの手しごとです。水面のような表紙のマーブル柄は、ハンドメイドなので一冊としておなじ模様はありません。
物語の旅は、著者である兄弟の故郷、少数先住民族ワルリ族がくらす、ガンジャード村から出発します。高層ビルがそびえ立つムンバイを経由して、舞台は海の彼方の日本へ。最後のページでは、日本の粟島の海の生きものとともに、インドのガンジャードの川の生きものが描かれており、淡水と海水の境を超えて共存しています。本書を通じて、国や言語を超えて共鳴しあう、自然と生きる健やかな日々の豊かさを、感じていただけることでしょう。
パンデミックの最中に生まれた本書の最後には、著者であるワイエダ兄弟から読者へのメッセージがおさめられています「川のいのち 海のいのち まだ見ぬいのち みんな みなそこで つながっている」。
書誌情報
タイトル |
『みなそこ』 |
著者 |
ワイエダ兄弟(Mayur & Tushar Vayeda) |
企画監修+翻訳 |
櫛田理 |
構成編集 |
乙部恵磨(EDITHON) |
デザイン |
佐伯亮介(EDITHON) |
制作 |
株式会社EDITHON |
発行元 |
株式会社良品計画 |
印刷製本 |
TARA BOOKS + AMM Screens |
定価 |
3,500円(税込3,850円) |
発行部数 |
初版 限定5,000部(Limited Number付き) |
ページ数 |
24ページ |
サイズ |
D8×W416×H238 (mm) |
用紙 |
リサイクルコットンペーパー(インド産) |
ISBN |
9784909098313 |
取扱店舗
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