この話があった時期は、コロナウイルスが猛威をふるっていた2020年初秋。校舎の原宿移転、カリキュラムの全面刷新など、新しい校長に着任したばかりの計良宏文さんのやわらかいリーダーシップで、SABFAも国内外の事業戦略を大胆に見直している渦中でした。この小冊子では、変化する時代の流れを汲み、「不確かな時代にこそ、たしかな技術と感性をみがく。」というコンセプトを立てました。髪結の日本美を継承しながら新たな挑戦をつづけている計良宏文のヘアメイクとそれを撮り下ろした高木由利子の着色モノクローム写真が、髪の毛一本から爪の先まで、すべての細部に美が宿っていることを静かに湛えています。