EDITHON | 帝京大学「共読ライブラリー」プロジェクトを企画監修

EDITHON

帝京大学「共読ライブラリー」プロジェクトを企画監修

帝京大学八王子キャンパスの図書館「Media Library Center」(MELIC)が図書館の大改革に着手した2012年に「共読ライブラリー」プロジェクトは始動しました。これまでの図書館にはなかった選書棚やアクティビティから、図書空間や動的なしかけまで、さまざまな企画のディレクターを担ったのが当時「松丸本舗」(2009~2012年)でチーフエディターを務めていた櫛田理(現 EDITHON代表)でした。編集工学研究所所長の松岡正剛監修のもと、複数年におよぶ大学図書館プロジェクトに発展しました。

本をひとりで読む「孤独」ではなく、読みあい、勧めあい、評しあう「共読」のコンセプトから、手書きで本のオススメを書き込むことができる「黒板本棚」が発明され、有志の学生からなる図書館の部活動「共読サポーターズ」も誕生しました。また、オンライン読書プログラム「メクリ」の開発や、お笑い芸人の又吉直樹さんや女優の蒼井優さんが読書のセンパイとして本のお悩みに応えてくれる「カレッジ問答」など、さまざまな実験がここで行われました。ニューヨーク帰りのファッションデザイナー川西遼平さんと開発した「読書服」や、造本作家の駒形克己さんと出版した『MOON PHASE』もこのプロジェクトの成果です。



プロジェクト概要

主催 帝京大学メディアライブラリーセンター
所在地 帝京大学八王子キャンパス図書館内
スーパーバイザー 松岡正剛(2012年〜2019年)
企画監修 櫛田理(2012年〜2019年/2014年までは旧所属にて)

プロセス

2011年9月 「共読ライブラリー」計画スタート
2012年4月 「黒板本棚」を導入し、共読の活動拠点となる「College MONDO(問答)」エリア、「MONDOストリート」を設置
2012年6月 読書家著名人にお悩み相談する「Special MONDO」初回ゲストに、又吉直樹さん・蒼井優さん登場
2012年4月 読書術コース(座学とオンラインによる読書プログラム)スタート
2012年4月 学生有志による「共読サポーターズ」を立ち上げ
2012年10月 「図書館総合展」に初参加。以来、毎年継続して出展中
2014年4月 本を薦め合う「リコメンド大賞」スタート
2015年4月 共読サポーターズが50人を超え、グループごとの活動が活発に
2017年4月 スマホアプリ「メクリ」を導入し、読書術コースが進化
2017年9月 本棚付き三輪自転車「ブックル」を開発し、「全国都市緑化フェア」に参加
2018年4月 新校舎にラーニングコモンズ「ACT3」「ACTrium」誕生
2019年12月 MITOプロジェクトから色覚絵本『MOON PHASE』誕生、刊行
*「共読ライブラリー」は現在、外部監修の手を離れ、図書館職員と学生が主体となって活動を継続しています。

関連プロジェクト